まいどおおきに!
青年海外協力隊としてサモアで活動中のネギヤン(@negiyaaaaaan)です。
先週の水曜から1週間の “ヴィレッジステイ” なるプログラムが始まりました。
このプログラムは、サモアらしさの残る田舎の家庭に居候して伝統的なサモア人の暮らしを体験するのが目的です。
「田舎に泊まろう」みたいな感じですね。期間は1週間。
サモアに派遣されたJOCVは任地派遣前にみんなこのプログラムがあります。
プログラムが始まって今日で6日目。そろそろこの 何もやることのない 生活にも 飽きてきて 慣れてきて、サモア人の日常が見えてきたので思ったことを書いていこうと思います。
(※ 僕がステイしている家庭、およびその地域の生活について僕の主観で書いていきます。)
生活における最優先事項「食べ物」
ホームステイの最中、顔をあわせる度に
「E te fiaa’i?」
「E te fiainu?」
とホストマザーが聞いてきてくれます。
意味は
「何か食べたいかい?」
「何か飲みたいかい?」
朝起きた時はもちろん、ご飯を食べた30分後にさえそう聞いてきてくれます。
ちょっとお出かけするときには、
「これもこれも、あとこれももっていきなさい」
ってたーーーーくさんサンドイッチやビスケットを持たせてくれます。
また、なにか食べ物を持ってたらほぼ100%分けてくれます。
そして、食べてる僕らのことをニコニコしながら見守ってくれます。それはもう本当に幸せそうに。
そしてそして、みんな気がつくと何かしら食べています。ご飯だったり、スナックだったり、カップラーメンだったり。
「サモアの人々にとって空腹とは悪なのか?」
と思うくらい、つねに食べ物がまわりにあります。
極めつけは、日曜日に振る舞っていただいた “トオナイとよばれる、毎週日曜に教会にお祈りに行った後に食べる特別なご馳走です。

このように、焼き石を使ってタロイモや、ファイ(熟す前のバナナ)などを蒸していきます。
そうして出来上がったのがこちら!じゃーん!

めっちゃ美味しかった。
トオナイに関しておもしろいことが一つ。
このトオナイ、見ての通りの超ご馳走です。
なので、準備をするのにとても時間がかかります。どれくらい時間がかかるかというと、なんと丸1日。前日の土曜日に準備をするそうです。
なので、サモア語で「土曜日」を表す言葉は「Aso To’onai」(Aso = ~曜日) といいます。
曜日まで食べ物に関係してるなんて!さすがサモア!
マジで働かない
予想はしてたけど、サモア人マジで働きません。
いやもちろん、バリバリ働いている人もいなくはないんだろうけども、ウチのホストファーザー、村の人々を見た感じはマジで働いてないです。
この方がわいのホストファーザー。サモアのオトン。

かっこいいでしょ?
我がオトンの仕事は、農家で、バナナやココナッツ、タロイモなどを栽培して、それをマーケットに売りに行くことでお金を稼いでます。
今日でホームステイ6日目になるんですが、
そんな彼が今朝初めて仕事へ行きました。拍手!
こんなに仕事せんくて大丈夫なのか?と思って
「どのくらいの頻度でマーケットへ売りに行くの?」って聞いたら
「お金がなくなったらだ」との答えが返ってきました。うーん、素敵。
で、よくよく話を聞くと、ニュージーランドにいる親族からの送金を受け取っているそう。なるほど納得。
働かずに皆なにしてるかというと、”マロロ”(=ゆっくりする)。
これぞまさにスローライフ。
あくせく働いていた3月までの自分がいた環境とのギャップがすんごいです。
そんな僕も今日は朝起きて、朝ごはん食べて、昼寝して、お昼ご飯食べて、今ブログ書いてるっていうマロロしてます。のーんびり。
親族一同皆家族
サモア人は「家族」の感覚がものっすごく広いです。
例えば、僕のホストファミリーは
オトン、オカン、息子、娘
の他に、
オカンの兄弟3人、オカンのオトンと一緒に住んでます。
でそれに加えて歩いて3分のところにオカンの叔父一族(10人くらい)が住んでいて、そこの家も家族同然。出入り自由。
お互い行ったり来たりしたり、晩飯を向こうの家に食べに行くこともしばしば。
くわえて、ホームステイに来た初日からオトンとオカンは
「お前はここの家族だから、毎週末帰っておいで!いつでも迎えに行ってやるからな!」
って言ってくれてます。
超あったかいです。本当に心が広い。おおらか。素敵です。
見習わないといけないなぁ。
おわりに
ホームステイで感じたことを思いっきり主観で書きました。
めちゃくちゃあったかくて、のんびりしていて、食べるのが大好きなサモア人のライフスタイル、すごく心地よいです。
この国にきてよかったなあって早くも思ってます。
ただ、来週から共に仕事をしていくとなると…いろいろとストレスや障壁になることも多いかもしれません。
まあ、ぼちぼちやっていきます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ではまた!