まいどおおきに、ネギヤンです!
サモアは先週から最後の学期に入りました。
と、同時にわいの授業もスタートしました。
前の学期は先生たちの授業の観察に徹していたので、いわば、ようやく、やっとこさ本格的に活動が始まってきたって感じです。
約2週間授業をしてみて、ぼんやり、なーんとなくですが自分のすべきことが見えてきました。
わいの時間割
今学期に入ってからの、わいの1週間の動きはこんな感じです
見ての通り、基本的に朝1番に体育、昼前に算数、食後の理科というのが基本的な1日の動きです。空き時間は授業の準備してます。
授業は基本的に担任の先生に同じ教室にいてもらいながらおこなってます。なぜかというと、英語→サモア語の通訳をしてもらうため。
いやね、授業してひしひしと感じてるんすけど、マジで子どもたちに英語が伝わらないんです。なので、先生の通訳がマスト。
でも、体育だけはなかなか先生たち来てくれません。理由は「暑いから」
うーん。シンプルだ。
きっと彼/彼女らにとって晴れて昼間に外で運動するなんて正気の沙汰じゃないのでしょう。
なので体育の授業が一番混沌としてます。指示出してもまったく伝りません。
説明しても全然違うことになる。
木に登りだす。
カオスです。
まあ、他の授業のときも、先生たちは知らん間に教室でてったり、ずっとケータイいじってて、わいの話全然聞いてくれてないんですけどね。
||||||||(棒棒棒棒棒棒…)
と、まあ1日の流れはさておき。
まずはこちらをご覧下さい。
めっっっっっっちゃいっぱい棒書いてます。
この子も
この子なんか紙が足りなくなったのか机に直で書いてます。
サモアの子達、計算するときこうやって棒書いて数える子がものすごく多いです。
例えば「37+18」やと、
こうやって37本棒書いて、そこから
また18本書き足す。んで、
「1,2,3,4,5,6…」って数えていく。
途方もない作業っすよね。もちろん108+59とかやと108本棒書きます。
この”棒書き算”(と命名)をする子がクラスの半分弱。棒書き算しない子は、指使って計算してます。高学年の子達でもそうです。
これが一番のサモアの子らの算数における問題かなあ、と思ってます。
|||||←これの何があかんの?
なぜこれが問題なのかというと、間違えやすいし計算に時間がかかる。ってのもそうなんですが、それよりも何も
「数字を見て実際の数をイメージできていない」
ってのが致命的な問題だと思ってます。
例えば、我々は「7」って数字見たら
◎◎◎◎◎◎◎
っていう量をパッとイメージできると思います。
でもサモアの子達は「1,2,3,4…」って順番に数えながら棒を書かないとその量がイメージできないんです。
つまり、「1,2,3,…」って数字をスラスラと『唱える』ことはできるけど、それが実際の物の数と結びついていないんですよね。多分。
いわば、「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,…」って永遠に続く歌の歌詞を暗唱してるのとおんなじなのです。
|||||←なんで書いちゃうの?
じゃあ、なんで棒書かないと計算できなくなっちゃってるかというと、おそらく実際に物を数えながら計算した経験が乏しいから。これにつきます。
子どもの頃、算数の授業で、おはじきやブロックを使ってたしざんの計算をした記憶があると思います。あれです、あれ。
調べてみたところ、特に幼いうちに、おはじきなどのモノを動かしながら考えるってのが、めちゃめちゃ大事みたいです。つくづく日本の教育ってよく考えられてるんやなあって感心しました。
わいのやるべきこと
当面アプローチすべきことは、この「棒書いちゃう問題」なんかなあ、と思っています。
つまり、
「棒を書かなくても、指を折らなくても計算できるようにする」
つまりつまり、
『子供たちの数の認識を深めるためにあれこれ試してみる』
で、あれこれ試しながら手応えを得られたものを先生たちとシェアし合って、学校全体に広めていく。それが当面の活動の目標になりそうです。
とはいえ、日本におるとき低学年の子たちを担任したことなんかないし、算数に対する知識も乏しい。おまけにサモアの子どもたち。
簡単にいくわけないですが、同僚の力も借りながら色々と試して試して試しまくろうと思います。
おわりに
やっと一つやるべきことが見えてきて、こっちに来てから今一番心が充実してます。
いっちょやったるで!
と、いう矢先、来週1週間はサモア国内一斉テストのため全く授業がないってことを今日知りました。
出鼻くじかれました。
まあでもぼちぼち、やっていこうと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
ではまた!