まいどおおきに!
青年海外協力隊としてサモアで活動中のネギヤン(@negiyaaaaaan)です。
サモアにきてから、すこぶる読書量が増えています。
と、いうのも毎日たくさん自分の時間がとれているからです。贅沢。ありがたい。
ぼくは自他共に認める生粋のあれやこれやしたがる人(つまり飽き性)です。
なので初めの頃は、自分の空き時間に英語の勉強をしたり、ギターを弾いたり、映画を観たりけん玉をたしなんだりとあれやこれやしていたのですが、最近はもっぱら本を読んでいます。
そのおかげで、今月の読書量は過去最多の100冊になりました。(漫画もふくんでます)
読んで終わりじゃ、もったいない。
と、いうことで、読んだ本をブログ上でアウトプットしていくことにしました。
オモシロい本を探している人のためになれば嬉しいです。
教育
「公教育をイチから考えよう」リヒテルズ直子、苫野一徳
kindle unlimitedで読みました。
硬直した一斉授業、受験のための学習…学校は本来そういう場所ではありません!世界の教育事情、そして教育哲学の視点からの提言。
ー amazon 内容紹介より
オランダ在住の教育学者リヒテルズ直子氏と、熊本大学教育学部准教授の苫野一徳氏とによる、これからの公教育のあり方について書かれた本。1章ごとにお二人がリレー形式で論を述べていって、最後に対談といった構成。
読んでいてびっくりしたのは、オランダでは「教育の自由」が徹底的に保障されているということ。どんな家庭の子にも、均等に質の高い教育を受ける仕組みがある。
オランダのカリキュラムは、修了時の到達目標のみを示しているだけで、その「ゴール」にどうやって子ども達の力を引き出していくかは自由。
だから、教育理念や指導方法、はたまた校舎の作り方まで多様な学校が存在します。
保護者は自分の子どもに合った学校を選択して通わせることができる。学区制がないのです。そして、そのどれもが無償。公立・私立問わず。
色々なスタイルの学校がある中でも、とくに日本で注目されているのは「イエナプラン」と呼ばれる教育。
イエナプラン教育(イエナプランきょういく、ドイツ語 Jena-Plan)とは、ドイツのイエナ大学の教育学教授だったペーター・ペーターゼン(Peter Petersen, 1884 – 1952年)が 1924年に同大学の実験校で創始した学校教育。 子どもたちを『根幹グループ(英語ではファミリー・グループを訳されることが多い)』と呼ばれる異年齢のグループにしてクラスを編制したことに大きな特徴がある。
ーwikipediaより
”先生対子ども”といった一斉授業ではない、個別化・協同化・プロジェクト化された学びが特徴。
教師は「教える人」じゃなくて「学びのアドバイザー」的な立ち位置。
読んでいてすごく興味がわいてきたので、イエナプラン、もっと勉強しようと思います。
これからの学校における具体的な学校・教師・授業のあり方については、こちらの本もおすすめです。
くわしくはこちらへ↓
「取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと」尾木直樹
日本の教育、特に大学は世界に取り残され、国際順位も下落する一方です。アジアの中でも、すでにトップクラスではありません。
ところが、いまだに東大信仰は根強く、国際的にも、またビジネスにおいても役に立たない暗記型の受験競争を続ける日本。このままでは、子どもたちは「世界の後進国の教育」に埋もれて未来を失ってしまいます。
本企画では、国内外の教育の実情を調査し続ける尾木直樹氏に、新時代を生き残るために必須の能力とされる「キー・コンピテンシー」とは何か、また、教育の力で国力を増大させている国はどこが違うのか、日本は、また日本人は具体的に何ができて、何を為すべきかを、縦横無尽に語っていただきます。
ペーパーテストの点数ではなく、「状況を分析し、他人に論理的に説明し、情報を批判的に捉える能力、さまざまな分野の知識をつなぎ合わせて、問題を解決に導いていく能力」が求められていると、OECD教育スキル局長が指し示す方向性は明確です。それを身につけられる教育こそ、「本物の学力」を育む教育といえます。
日本人の教育観を根底から問い直し、「アクティブ・ラーニング」時代にわが子の未来を切り開く、すべて親必読の1冊ですー amazon 内容紹介より
『日本の教育、こんなにヤバイんですよ!放っておくと大変なことになりますよ!』っていうのを、ひたすら述べ続けてる一冊。
色んなデータをもとに、世界の中の日本の教育を相対的に論じているんだけど、そのほぼ全てが悲観的なもので読んでいていい気はしなかった。
「こういう状況だから、こんな方法で変えていかないといけない」というような前向き・建設的な筆者の意見もあるにはあるんだけど、すごく抽象的で正直ピンとこなかった。
先生向けではないかな。小さい子をもつ親ごさんは読んでもいいかも。もっとも、筆者もそこをターゲットにして書いているっぽいので納得ですが。
「世界はひとつの教室『学び×テクノロジー』が起こすイノベーション」サルマン・カーン
「質の高い教育を、無料で、世界中のすべての人に」というスローガンを掲げてweb上で数学、科学、経済、ファイナンス、歴史、美術などのレッスンビデオを公開しているオンライン教育プラットッフォーム「カーン・アカデミー」。
その成長の様子や描くビジョン、そしてテクノロジーによってどのようにこれからの教育が変わっていくのかが書かれてます。
教育は断続的にアップデートされないといけないのに、数百年前に生まれたシステムがなんの疑いもなしに今も続いてる。
内田樹さんがいうように「教育は惰性が強い」ってのは本当にその通りです。
この本を読んで、テクノロジーの時代である今、そんな教育を大きく変える転換期にあるってことが分かりました。
そもそも、学びのペースや方法、興味関心は人それぞれなのに同じペース足並みそろえて学ぶってのが非効率。
そこで、テクノロジーの登場。
ICTによって、一人ひとりが自分のペースで学びをすすめていく環境が整いつつある。だから、教師の役目はその学びのサポーターになること。このへん「公教育をイチから考えよう」の内容とつながってるなと感じた。
また、リスクをとって自分のミッションステートメントに挑む生き様、超かっこいい。
「グーグル、ディズニーよりも働きたい『教室』」松田悠介
一流大学を卒業した優秀な人材を教育困難校に2年間派遣するプログラムをおこなっている「Teach For America」の日本版「Teach For Japan」を立ち上げるまでを綴った一冊。
著者の社会を変えようという熱い思いとそこに突っ走る生き方に刺激をもらえました。
ビジネス書
「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」尾原和啓
kindle unlimitedで。
なぜ、あなたは稼ぐために頑張れないのか?
あなたは「上の世代」と違い、
生まれたころから何もかもが揃っていたので、
金や物や地位などのために頑張ることができません。
埋めるべき空白が、そもそもない「乾けない世代」なのです。
しかし、仕事がなくなっていく時代には、
この「乾けない世代」こそが希望になります
この一節、ぼくたちの世代の人はおおいに納得するんじゃないでしょうか。
「たった一度の人生を変える勉強をしよう」藤原和博
勉強という字は「勉めて強いる」と書くんだよね。「勉める」ってのは、ひたすら努力すること。そして「強いる」とは、むりやり押しつけること。要するに、勉強って「むりやり押しつけられた〝正解〟に向かって、がむしゃらな努力をさせられること」なんです。 だから、勉強がおもしろくないなんて、当たり前のこと。
じゃあ、ここで問題。 モノの豊かさがある程度満たされていったとき、今度はなにがほしくなる? 衣食住が整って、テレビや冷蔵庫、エアコン、自家用車なんかがぜんぶ揃ったら、社会の欲求はどこに向かっていくと思う? モノ(物質)の豊かさは、もういらない。だって、いまさらテレビがあと1センチ薄くなっても、それは「幸せ」とは結びつかないよね。モノでは満たされなくなった幸せを、今度は「心の豊かさ」に求めるようになるんだ。 このあたらしい時代のことを、ぼくは「成熟社会」と呼んでいます。 モノの豊かさを求めるのが成長社会。それに対して心の豊かさを求めるのが成熟社会。これ、とっても大事なポイントなので、ぜひ覚えておいてください
従来型の勉強は、あくまで正解ありきでつくられた、「成長社会」に必要な力を身につけるプログラム。これからの成熟社会では、正解ありきの勉強に加えて、「正解がない時代」を生き抜くための、あたらしい力を身につけなくてはいけません。 勉強という言葉が、再定義されるべきときに来ているのです。
ー中略ー
成長社会の時代に求められていたのは、1秒でも早く〝正解〟にたどりつくための「情報処理力」だった。 たとえるならこれは、ジグソーパズルを完成させるときの力だ。
ー中略ー
一方、成熟社会に〝正解〟はない。 ジグソーパズルみたいな「完成したらこうなるよ」という〝正解〟もないまま、課題に取り組まなくてはいけない。たとえるならこれは、レゴブロックを組み立てるような力といえるだろう。(情報編集力)
中高生に向けての本書は、こんな感じでこれからの時代を生きていくために必要な力、そしてその学び方をわかりやすく述べてくれている。
「よのなか科」の内容を実際の授業のような語り方で書いてくれていて、まるで授業を受けているように感じた。
こうやって、社会と学校をつなぐ学び、わいも実践していきたい。
ひいては、学校と地域や社会をつなぐ場所づくりをするのが、ゆくゆくの目標です。
「35歳の教科書ー今から始まる戦略的人生計画」藤原和博
同じく藤原和博さんの本。さっきの「たった一度の…」の内容をもっと肉付けしている感じ。
ビジネスパーソンであれば「PDCAサイクル」を知らない人はいないでしょう。管理業務を正確にスムーズに進めるためには (1)プラン=計画 (2)ドゥ=実行 (3)チェック=評価 (4)アクト=改善 という流れで進めること。そして、一周したら、また(1)のプランに戻り、このサイクルを繰り返すことによって精度を高めていくという考えです。 このマネジメントサイクルは確かに素晴らしいと思うのですが、変化のスピードが速くなっている現代においては4段階をきっちり踏んでいては間に合いません。実行したらすぐに改善し、改善案を実行したら、また改善という「DADADA」にする必要がある。私はこれを「ダダダの無限サイクル」と呼んでいます。中略
物事を実行したら、ダダダと3回修正してみる。それでダメであれば、すぐに手を引いたほうがいい。逆に可能性を感じたら、100回でも1000回でも修正を繰り返します。こうして完成したのが、たとえばトヨタの技術であり、仕組みなのです。中略
どこを改善すれば最も効果的なのか。思案している暇があるならば、まずは行動してみることです。ダダダの無限サイクルで、不透明な時代をぐんぐん突き進んでいけばいい。失敗しても、改善すればいいのです。ともかく一歩を踏み出すこと。 こうしたやり方を、「正解主義」ではなく「修正主義」と呼びます。「修正主義」で仕事に取り組み、「修正主義」で人生すればいいんです。
心配しないでください。
前進しているうちに、必ず未来が拓けてきますから。
ダダダ!
人生にもレバレッジを効かせることが大切だと思います。まずは何でも「やってみなければわからない」というスタンスでチャレンジしてみる。試行錯誤を通して「ここがツボかな」と思ったら、そこに思いっきり飛び込むのです。 不動産がレバレッジだった時代は終わりました。株式もダメ。では、現代において何が「ツボ」なのでしょうか。 最後まで読み進めてくださったあなたなら、もうすでにお気づきでしょう。 それは「人」と「物語」、そして「人と人との関わり」です。「それぞれ一人一人」になるからこそ、人とつながっていくことがレバレッジになる。 これからを生きる読者には、自分を磨き、有機的で素晴らしいネットワークを構築することで、世界を変革してほしい。そう、私は期待しています。
わい、まだ26歳だけどズバズバきた一冊でした。
「図で考えるとすべてまとまる」村井瑞枝
図でメモとる技術ほしいなと思って読みました。
具体的な事例とメモの例があって、メモとるときによく参考にしています。
自己啓発
「オプティミストはなぜ成功するか」マーティン・セリグマン
これもkindle unlimitedで。
「オプティミスト」とは楽観的な人のこと。対して悲観的な人のことを「ペシミスト」というそうです。
わいは、後付けオプティミスト。根っこはペシミストだと自覚しています。
本文中に、楽観:悲観度を測るテストがあるのですが、わいはやっぱり、”やや悲観的”という結果でした。
この本で著者は、オプティミストの方が豊かな人生を送ることができるということを様々な実験から証明しています。そして、思考の方法を変えることでだれでも楽観主義的な思考方法を身につけられる、とも。
楽観的思考のポイントは以下の通り
良い出来事には永続的な理由があると考えること
悪い出来事は一時的なものだと考えること
良い出来事の原因は自分のやったことにあると考えること
悪い出来事の原因は外的なものであると考えること
「なんか自分勝手やない?」って思う人もいると思いますが、そうじゃないんです。
実際にこの本を読めばわかります。ぜひ。
「本気になればすべてが変わる 生きる技術をみがく70のヒント」松岡修造
皆さん大好き、松岡修造さんの一冊。
なかなか活動に本気になれず、修造さんのアツさをガツーンともらいたいと思って読みました。
ライフスタイル
「始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ」宝彩有菜
瞑想のやり方から脳みその仕組みまで書かれた読み応えがある1冊。
瞑想始めようと思って、前にこの本読んだんですけどイマイチ実践的なことが書かれてなかったので読んでみました。
何よりもよかったのは、まず第1章で瞑想の流れをイラスト付きで説明してくれたこと。とりあえずやってみる派のぼくにとってはドンピシャな構成でした。
内容もおもしろくて、「よくあるHOW TO本かな」と思って読んだらいい意味で予想を裏切られました。あと、筆者の例え方の技術が素晴らしくて、それも面白かったです。
これ読んでからよく瞑想してるんですが、まだイマイチ無になりきれてません。悟りへの道は遠そうです。
漫画
「 漫画 君たちはどう生きるか」吉野源三郎,羽賀翔一
名著の漫画化。人生のバイブル。最高の1冊です。
「インベスターZ 」全1-21巻 三田紀房
1冊5円とかいうバグってるセール期間にまとめ買いして読みました。
中1の主人公が投資部っていう部活に入 って学校の運営資金を株やFXで稼ぐっていう、まああり得へん設定なんですが、とにかくおもしろい。
何がおもしろいかって、実在の企業がでてくるところ。ほかにも、これ読んだら日本の経済史が把握できる。
投資始めようかな。。。
「キングダム」48巻
ついに始まる秦対趙の激突。
サモアでもヤンジャン販売してくれへんかな。単行本待てへん。
「ONE OUTS」全20巻
ライアーゲームの作者が描く普通の野球漫画とは一味違う作品。
駆け引きの描写とか超面白い。
高校生のときに授業中まわし読みしてたのなつかしいなあ。
「スラムダンク」全31巻
言わずもがなの1冊。
去年初めて読んで、今回で2周目。花道のかっこよさに改めてグッときた。
あと5周は読むだろうな。
「タッチ」全26巻
こちらも いわずもがなの名作。初めて漫画読んだんですが、たまらないっすね。
もっと野球要素強いかと思ったけど、ラブコメ8:野球2くらいの割合でびっくり。
わいも女の子の幼馴染ほしかったなあ。
完全に南ちゃんロスです、いま。
2017年11月の読書まとめ
以上
本:11冊
漫画:6作品 100冊 (キリがいい!)
が今月読んだ本でした。
ちょっと読みすぎて消化不良感がすごいので、来月からはすこし少なくしていこうと思います。
とりあえずはイエナプランについてもうちょっと勉強。
漫画は宇宙兄弟を読み始めるとしようかな。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ではまた!