まいどおおきに!
青年海外協力隊としてサモアで活動中のネギヤン(@negiyaaaaaan)です。
この記事では、現象教員特別参加制度として青年海外協力隊への応募を考えている方向けに、この制度を使った場合の応募から派遣までの流れを解説します。
ざっくりした流れは以下の表のような感じです。
(2019年度の派遣を目指す場合を例にしています。)
もくじ
各自治体の推薦をもらう(~4月半ば)
現職教員特別参加制度での参加を目指す場合、最初で最後の山場がこのステップです。
正直なところ、この各自治体の推薦枠をえることができれば、本試験ではめったなことがないかぎり落ちることはありません。派遣が決まったようなものです。
しかし、やっかいなことに、この各自治体の推薦枠の人数や選考方法は、自治体によってさまざまなのです。
たとえば、ぼくの自治体は枠が何人分あるかは公表されておらず、試験は簡単なエントリーシートと面接でした。
同期の所属する自治体は、面接すらなく「行きたいです!」と手を挙げればそれで決まりだったり。
愛知県などは倍率が5倍以上になるほどこの自治体の推薦枠をえることが難しいそう。
その一方で、東京都は応募枠に際限がないという話を聞いたりもします。
参加経験のある先輩に話を聞くなどして、あなたの自治体の選抜方法を調べましょう。
またいずれにせよ、自治体の推薦枠をえるためにはその前に勤務校の校長に相談することが必要です。できるだけ早く相談するのが吉ですね。
文科省への書類提出(4月末~5月)
自治体の推薦をえることができたら、文科省への書類を提出することになります。
この書類が文科省からJICAへとわたり、一次試験の代わりとなります。
注意しなければならないのが、語学力を申告する書類があること。
必要があれば、この書類提出までにTOEIC等を受ける必要があります。おそらく一斉受験の案内が書面に書いてあるはずです。
2次試験を受験(6月~7月)
文科省への書類を提出したら、二次選考の案内が届きます。
日程はがっつり平日ど真ん中なので、職場に都合をつけて受験に行かなければなりません。ちなみに会場は全員東京です。
試験の内容は、2種類の面接(人物面接と技術面接)と、必要がある方は軽い健康診査。問診のようなものでした。
試験の内容はまた改めて記事にしようと思いますが、技術面接の圧迫感がすごかったことを覚えています。二度とあれは受けたくない。なんなら思い出したくもないです。いじわるなおっちゃんだったなあ。
合格通知が届く(8月なかば)
試験から約1ヶ月ほど経つと、JICAから合格通知が届きます。
この合格通知には派遣国・派遣先・活動内容が記されています。開けるのドキドキしますね。
ぼくの場合は、ちょうどお盆の時期に封筒が届きました。
ちょうどその頃ヒッチハイクで東京に行っていたので、奥さんに封筒を開けてもらって電話越しに派遣国を聞きました。懐かしい思い出です。
語学訓練開始前の課題(~3月)
これが、いちばん大変でした。
合格通知とともに、4月から始まる派遣前語学訓練前(ややこしい)の課題が指定されます。大きく分けて2種類。
- 語学になんする課題
- JICAおよび国際協力についてのレポート
1は、事前に提出する語学のスコアによっては免除になります。
応募時点でTOEIC330点(派遣ラインぎりぎり)だったぼくの場合は、web上での学習コンテンツが用意されていました。
2は、同じくオンライン上でJICAの用意する各種映像を見て、レポートを書くというものです。たしか1000~2000文字のレポートが5つくらいあったと思います。
締め切りは3月ですが、その時期は年度末で学校が最もバタついている時期ですよね。
ぼくは提出締め切り最終日まで粘って粘ってやっとのことで提出しました。超大変でした。なので、早め早めに計画的にこなすことをオススメします。
派遣前語学訓練(4月~6月半ば)
新年度を迎えると同時に、学校を離れて長野県の駒ヶ根か福島県の二本松にある派遣前語学訓練の施設に入寮となります。
入寮の時期はぼくの年は4月7日でした。
勤務していた学校の離任式が8日だったので、子どもたちにバイバイを言えずに学校を離れることになってしまったことが悔しかったのを覚えています。
語学訓練の様子については、また別の記事で書きますね。
任国に派遣(6月~7月)
訓練が終わると、いよいよ派遣です。
派遣の日程は訓練中にアナウンスされるのですが、国によっては訓練終了後1ヶ月ほどブランクができる国もあります
。
派遣される隊員たちはこの期間に挨拶まわりをしたり、必要なものを揃えたり、リフレッシュのために旅行に行ったりと思い思いの時間を過ごします。
他の同期よりも一足早く帰国(3月)
一般参加の隊員は、任国に到着した日からちょうど2年が派遣期間ですが、現職教員特別参加枠での隊員はちがい、3月に一足早く帰国となります。
年度をまたぐことなく、スムーズに学校現場に復帰することを配慮してくれているようですね。
なので、任国での活動期間は最長でも1年9ヶ月ほどとなります。
ちなみにですが、どの国に派遣される隊員でも、現職教員特別参加枠であれば帰国日は同じ。つまり、世界中に散り散りになった同期と約2年ぶりに空港で再会できるわけですね。
アツい抱擁必須。いやー、待ち遠しいです。
おわりに
かんたんではありますが、現職教員特別参加制度での応募から派遣までの流れを説明しました。
この制度を使っての参加を考えられているあなたへの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ではまた!