突然ですが、みなさんの一人称はなんですか?
ワイは、自分のことを『ワイ』と呼んでます。
そしてこのブログの名前も『ワイLIFE』です。
最近はネットの上での一人称として「ワイ」と呼ぶ人をよく見かけます。
また、その影響からかリアルの世界でも「わい」と呼ぶ人が増えているみたいですね。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191104-00000015-kobenext-soci
ただ、ひと言、物申したい。
わいは、鼻水垂らしながらその辺を走り回っていた幼い頃からずっと、自分のことを『ワイ』と呼んでいます。
生まれてこのかた日本から出ていない人のことを”純ジャパ” と呼ぶことがありますが、さしあたって、ワイは “純ワイ” といったところです。
この記事では、そんなワイが「一人称『ワイ』」について調べたことをお伝えします。
ワイにとって一人称が「ワイ」であることはまったく特別なことではありませんでした。
むしろそれが普通で25年間生きてきました。だって親父も弟もみーんな自分のことを「ワイ」と言っていたから。
それが変だと気付いたのは大学入学がきっかけでした。
新しく出会う人たちに自己紹介するとき
と言うと、ほぼ100%の確率で
と、「出会ったらあかん人と会ってもた…」みたいなリアクションされたり
と、珍獣を目にするような眼差しをむけられたりしたのです。
「した」と、いうか今でも初対面の人にはそんなリアクションをされます。
そのときはじめて気が付いたのです。
「え、『ワイ』ってそんなに珍しいんや」と。
そこで今回、満を持して「ワイ」について調べてみました。
その結果、今回わかったこと。
それは
「ワイ」は「私(ワタクシ)」を語源とする最新の一人称であるということ。
詳しく説明していきます。
一人称「ワイ」の人は淡路島周辺に分布している!
調べるにあたってまず気になったのが「ワイ」と呼ぶ人がどこにどれくらい住んでいるのかということです。
みんなめちゃくちゃ珍しがるけど、結構おるんちゃうんか?と。
今までの人生経験上、関西周辺と九州あたりに「ワイ」は生息していると予想しました。
では、実際どうなのか?
こちらの地図をご覧ください。
▽の印がついてある地域が、『ワイ』の生息地です。
、、って見にくすぎますよね。
わかりやすいように色をつけてみました
すくな!!!
予想のはるか上(下?)をいくワイ人口の少なさです。
この図のソースである文章にはこう書かれています
「ワシ」は瀬戸内地方にみ られ、「オレ」と相補的な分布になっている。地点数は 「オレ」に次ぐ多さで、126地点存在している。「ワイ」は淡路島を囲むように分布している。
”淡路島を囲むように”って、局地的過ぎやしませんか…!
『ワイ』って、ワイが思っていたより数倍マイノリティだったようです…
このマイノリティさ。そりゃあ出会う人たちのあの奇異な眼差しや反応もうなずけます。
- リアルの世界で「ワイ」と呼ぶ人は主に淡路島近辺に生息している。
最新の一人称!?『ワイ』=『ワタクシ ver.4.0』だ!
あまりの分布のせまさとその人口の少なさに驚いていると、新たな疑問がわいてきました。
という疑問です。
一体どういういきさつで『ワイ』が生まれたのか?
同じく上の図のソースとなっている文章には次のような記述がありました。
・『ワタシ』は西日本由来の一人称代名詞である
・『ワタクシ』から 『ワタシ』が生まれ、『ワタシ』から 『ワシ』が生まれた
と、先ほどの図に『ワシ』地域を青色で囲んでみました。
すると…
『ワイ』が見事に『ワシ』に包囲されているではありませんか!
このことから「ワイ」の語源についてこう考えました。
つまり、
『ワタクシ』→『ワタシ』→『ワシ』→『ワイ』🆕
ということです。
言い換えれば
『ワイ』とは
日本一ポピュラーな一人称『私(ワタクシ)』がアップデートを繰り返してたどり着いた最新ver
なのではないか、と。
今っぽくいうと、『ワタクシ 4.0』。
か、かっこいい、、
まとめ
まとめるとこうです。
・『ワイ』は西日本の中でも淡路島近辺のみの超マイノリティな一人称
・『ワイ』は『ワタクシ』から変化を遂げた。いわば『ワタクシ 4.0』
いかがでしたか?
ちなみに今回調べるのに使ったのはこちらの文章です。
→男性の一人称代名詞の地理的分布 一『方言文法全国地図』を用いて一 小畠裕将
調べてびっくりしたんですが、一人称の分布に関する情報ってめちゃくちゃ少ないんですね。ググって見つけられたのがこれしかありませんでした。
実はこの文章、結構古くて調査された年は1979-1982年とのことです。
なので、わいの出身である和歌山県南部も『ワイ』ではなく『ワシ』地域に分類されてます。でも前述の通り、実際は地元の人はみんな『ワイワイ』してます(自分のことワイって呼んでいるの意)
ということは、もしかすると現在ではこの表よりも一人称が『ワイ』の地域・人口は増えているかもしれません。
しかし、マイノリティであることに変わりはなさそうです。
そういえばあらためて思い返すと、地元以外の人で一人称が『ワイ』の人と出会ったことがありません。
死ぬまでに、地元以外の人で『ワイ』と呼ぶ人と出会ってみたいところですね。
やりたいことリスト100に書き足しておきます!
ちなみに友人からの情報によると、青森県の一部の地域にも「ワイ」人がいるのだとか。
会える日が楽しみです!
最後まで読んでくださってありがとうございました
ではまた!