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ワイのホームステイしている家族にはもうすぐ2歳になる女の子、ナタリーちゃん(またの名をエンジェル)がいます

ホームステイが始まった頃はまだ生後5ヶ月でやっと首がすわりはじめたくらいだったのですが、今ではサンダル履いて一人で庭を走り回るほどまで成長しました。
この子の成長を見ることが楽しくてたまらないんですけど、それにくわえてオカンや婆ちゃんの彼女への接し方や子育て術がワイの思ってる子育ての常識とかけ離れまくってて、めちゃくちゃおもしろいんですよね。
と、いうことで、この記事では、サモア人家庭に1年6ヶ月ホームステイしながら目にしている「サモアの子育て」について
ネギヤン
自分も子どもができたら真似したい!
と思うポイント感じることを3つ書いていきます。
それでは、いきましょう!
※「サモアの」と便宜上くくっていますが、あくまでもワイのステイしている家庭での子育てに関することです。一般化するべきか?とは思うのですが、そのへんはご了承ください
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超・放任主義
まずこれ。ナタリーちゃん、めちゃくちゃ放ったらかしにされてます。
ワイの感覚では
ネギヤン
それ危ないから止めたほうがいいって!!
と思うことを彼女やってても、オカンや婆ちゃんはほったらかしです。
例を1つ。
下の写真のとおり、うちの家は地面から1.5mほど高い段のうえに土間と玄関があります

ワイがもしこの家で子育てをするなら、まず真っ先に柵を作りますね。
だって落ちちゃったら大変だから。
けれどもうちの家族はそんなことしません。
なんなら、この「一歩踏み外して落ちるとエライコッチャな土間」でもナタリーを放ったらかしにして自由に遊ばせているんです。
おねぎくん
そんな危ないことを…今まで落ちてケガしたこととかなかったの…?
と思うかたは少なくないはず。
その質問への答えは
ネギヤン
ノー!
です。
今まで落ちたことは一度もありません。
ナタリーは器用なもので、土間のふちに近づくとそろりそろりと落ちそうで落ちないギリギリのラインを歩いてキャッキャしてます。
この様子を見て、「日本の子育てや教育の場って過保護に設計されすぎている」と感じています。
同じことは派遣先の小学校の子どもたちを見ていても思っていて。 サモアの子どもたちは「危険な遊びを安全にやる方法」と「ケガをしない体の使い方」が身に染みついているんですよね。
休み時間にスクラム組んでガチのラグビー(ボールはサンダルで代用)してるけど、今まで怪我してる子を見たことがないですもん。
きっと、ナタリーのように子どもの頃からこうやって危険なモノゴトから遠ざけられることなく遊んだり生活したりしてきているからなんでしょう。
もちろんケガすることもゼロじゃないですけど、それはそれで「危険のラインを知る」という学びになっているんだと思います。
素晴しいなと思うサモアの子育て術です。
ま、おそらくこの放任主義は、親が赤ちゃんと一緒に動き回って面倒を見るのがしんどいから放ったらかしにしているんだろうと思うんですけどね!笑
言葉がわからなかろうが関係なし! ”本気”の語りかけ
日本の子育てでは、赤ちゃんのレベルに合わせた言葉遣いで語りかけることが多いのではないでしょうか?
例えば、お腹が空いたら
おねぎくん
おまんま食べたいの~?
とか、おしゃべりするときも
おねぎくん
今日はあっちゅいね~
みたいな感じに。
俗にいう「赤ちゃん言葉」ってやつですね。
しかし、サモアの大人たちは違います。
赤ちゃんにも、大人と話をするように(あるいはそれ以上に感情を込めて)語りかけるのです。
お腹が空いてそうなときには
おねぎくん
お腹空いたんか?え?お腹空いてるなら、冷蔵庫の中にチップスが入ってるからとって食べてもええで!
とか 天気について話しかけるときには
おねぎくん
あー、暑い!暑くてたまらへん!なぁ、ナタリー!?
みたいな感じです。
言葉が通じない赤ちゃんだからって容赦ありません。
この様子を見ていて「いいなぁ、子どもができたら真似しよう」と思う理由は、言葉を覚えるスピードが半端なく早いからです。
うちのナタリーはまだ2歳になる前ですけど、大体の日用品の名前はわかっていて
ネギヤン
水もってきてー!
とお願いすると、きちんともってきます。
聞いてわかるだけではなく、しゃべれる言葉も相当に多いです。
子どもだからってレベルを下げなくても、自然に接していると子どもはそれに合わせて成長してくるんだなぁ、とめちゃくちゃ感心してます。他のことにも言えそうですよね、これ。
「押しつぶされてまうって!」というくらい激しいハグとキス
ワイもふくめ、日本人って愛情表現が苦手な人が多いと思うんです。
だって
おねぎくん
愛してるよ
とか
おねぎくん
大好きやで~
って言うのって、たとえ我が子に対してだとしても小っ恥ずかしくないですか?
よく洋画とか観てると電話の切りぎわに
ネギヤン
アイラブユー
とか、オカンに
ネギヤン
愛してるよ、マム
みたいなこと言うじゃないですか。
サモアでもそれらと同様の文化があります。
何か可愛らしいことをするたびに、うちのオカンはナタリーを「これでもかっ!!」ってくらいハグします。
それはもう、もしナタリーがボクサーでワイがセコンドなら速攻でタオルを投げ込みたくなるくらいに激しく。息止まってまうって!ってかんじで。
また、同じようにことあるごとにキスします。
抱っこしたら “チュッ”
朝起きたら “チュッ”
出かける前に “チュッ”
ってな具合に。
この行き過ぎなくらいの「愛してるよ」「あなたのことを大切に思ってるよ」という愛情表現が本当に素敵なんすよね。
ワイも毎日学校に行くときにほっぺに “チュッ” ってしたりされたりして出勤してるんですけど、本当に幸せな気分になります。
子どもができたら、もうそれはそれは絶え間なく抱きしめてキスしながら子育てしたいです。(こらそこ、気持ち悪いとか言わないで)
おわりに
サモアの子育ての素敵なところを3つご紹介してきましたがいかがでしょうか?こうした異なる方法に出会ったときに、二極的に「良い」か「悪い」かって考えるんじゃなくて『自分も取り入れたいところはないかな?』という視点を持つことって大切なことだなぁと最近考えることが多いです。
もちろんこれらのようないいところばかりではなくて
おねぎくん
それはちょっとナシやで…
と思うところもあります。
なので、次回の記事では今回と逆に
「これはちょっと自分の考えには合わないな」
というサモアの子育てにおける “反面教師” ポイントをまとめていきます。
最後まで読んでくださってありがとうございました ほなまた!
https://negiyan.me/2018/06/15/mono-motimono-list/
https://negiyan.me/2018/11/14/kyouryokutai-moyamoya/